埼玉県朝霞の少女が2年ぶりに両親の元に帰る事が出来た報道がありました。
本当に良かったです。娘が中学校で探してますのプリントを持ち帰ってからずっと心配しておりました。
同じ子供を持つ親として心が張り裂けそうな事件でした。
しかしこれは他人事では本当にないのです。
私はこれまで3回(1回未遂)連れ去られているのです。今命があるのがとっても幸運なのは良く分かっています。
それでは「少女を連れ去る事がどれだけ簡単な事なのか」を大人には知ってほしいのです。
子供の「親切心」や「好奇心」「無防備さ」につけこむ汚い大人のやり方が一部ではありますがわかります。
あれは私が小学2年生か3年生の頃です。
夏休みに母親の友人宅に同じ年頃のお子さんがいる事もあり、いわゆる幼馴染の家に泊まりに行った時の事です。
場所は大泉学園です。
昔住んでいた場所でしたので、多少の土地勘と毎年遊びに行っていたので、知らない土地と言う感じはありませんでした。
とはいえ、小学2・3年生ですからそれほど広い土地勘はありません。
ある日、泊まりに行った先のお友達は出かけていたためすぐ目の前の公園でいつものように近所の少年少女がちと6人程度で遊んでいました。
そこに大学生かもう少し大人の青年が現れました。
彼は「駅まで行きたいのだけど道がわからないので教えてくれないか」と近づいて来ました。
私や子供たちは口ぐちに道を教えました。
徒歩で10分程の場所に駅があるのです。
青年は「説明だけではわからないので誰か一緒に来てくれないだろか」と言いました。
誰も手をあげなかったように思います。
青年は少し考えて・・・「きみ、悪いんだけど大切な用があって困っているから来て案内して欲しい」と私に直接言いました。
子供は相手が悪い人間だと思って接していません。
先生や親にも「人には親切に」と教えられています。
私は特に疑問を持たずに困っている人のために案内する事に決めました。
少し駅の方に歩くと「きみの髪の毛にゴミがついている」と言い、私の髪をひとつかみ持ちました。
最初はゴミをとっているようなそぶりでしたがしばらくすると「なかなか取れない」と言いだしました。
「取らなくて大丈夫だよ」というような事を言うと、「恥ずかしいから少し向こうでとってあげる」と言いました。
この時も相手が「親切」で言っていると思ったのです。
しかし青年は私を駅とは違う方向に連れて移動しはじめました。
私は少し怖くなって「駅から離れているよ」と伝えました。
歩きだしてもう5分以上経った頃、これ以上は連れ歩けないと感じたのかすぐ脇にある車が数台停めてある駐車場を指さして「あそこなら人に見られないでゴミがとれるよ」と私を移動させました。
そして車と車の間に二人ともしゃがみました。
相手が私の背後におり、私は髪の毛を持たれているので振りむけない状態です。
男は「パパが好き?」とか「ママが好き?」などと声をかけて来ました。
私は普通に「うん」と答えました。
すると突然男が「僕の事も好きか?」と聞いて来ました。
私は困りながらいると突然背後から抱きつかれキスをされました。
恐怖や驚きで必死に抵抗しました。
そして泣きだしてしまいました。
男は私が泣き出して声を出した事でひるみ、逃げ出して行きました。
私はそのまま置き去りにされました。逃げる男の後ろ姿をみたら、慌てる様子もなく平然を装いながら少し早目の足取りで去って行きました。
泣きながら来た道をとぼとぼと歩いて戻りました。
まわりは人がおらず、何事もなかったような道でした。
まだ明るい時間でした。
この出来事を泊めてもらっているお家の人に言う事は出来ませんでした。
もちろん帰ってから親に言う事も出来ませんでした。
悪い事をした、怒られると思ったからです。
この事を親に話せたのは大人になってからでした。
それでも詳細に伝える事は今も出来ていません。
大人に知って欲しいのは「子供は親に言えない」事が多いと言う事です。
恥ずかしさもあります。
怒られると一番に思います。
それと同時に「簡単にだまされてしまう弱い生き物である」事を忘れないで欲しいのです。
途中で逃げ出せたのでは?
なんで一人で行ったの?
きっと大人は言うでしょう。
「もし悪い人でなかったら逃げたら申し訳ない」
「みんなが行かなくても私は親切を行わなければならない」
そう思ったのです。
悪いのは人をだます奴です。
犯罪をおかす人間です。
子供たちではありません。
どうか子どたちに「どんな時も知らない人と一人で行動しないこと」を徹底的に教えてください。
二人で行動していても犯罪に巻き込まれた中学生がいましたね。
でも明るい時間なら複数人を連れ歩く目立つ行為を控えるかもしれません。
少しでも危険から身を守る術を教えておいてください。
相手と距離を保つこと、一人で行動しないこと、移動する場合は必ず親に連絡を入れること。
これだけでもだいぶ違うと思います。
少しでも皆さんのお役に立てればと思い、嫌な経験を書きました。
この後2回怖い目にあっています。
何故このような体験の後にまたそのような目にあったのか、それは読んで頂ければわかります。
長くなりましたのでまたの機会にいたします。
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