ADHD 長女が1年生の時 他の子供と同じように出来なかった

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子供は小さい時に、他の子供についていけなくても「のんびりした子」と言う性格で片付けてしまう事も多いと思います。
我が家の娘は1歳半検診の時に絵本を見て「ワンワン」とかが言えなくて、保健師さんから「言葉の療育を受けた方が良い」と勧められました。

しかし私はわりとあっけらかんとしておりましたので「家では言葉を理解している」「そのうちしゃべるさ」と思ったので、どこにも相談には行きませんでした。

たしかに家でも言葉は遅かったです。
2歳をすぎたら突然しゃべりだしたので実は驚きました。

そして現在はと言うと、18歳ですが言葉に関してまったく問題はありません。
本人は「私コミュショだから」とか言いますが、とても温和で優しくまわりを気遣えるレディです。
部屋が片付けられないとか内面的な問題はたくさんありますが(笑)

話はそれましたが「ADHD」と言う言葉がまだまったくと言って良いほど知れ渡っていなかった頃の話です。

長女が小学1年生の時先生に「長女ちゃんは学校では元気に過ごしていますか?」と会話の流れで立ち話ではありますが尋ねた事がありました。

先生からの返答は「う~ん、長女ちゃんはね、授業が終わって休み時間にみんなが次の時間の用意をしているのに、まだ前の時間の教科書が出てるの。次の授業が始まってから次の教科書を出すんですよ」と言われました。

その時私は『長女ちゃんはぼんやりしてるからな』と思っていました。
でも少し焦りました。それは「みんなが出来ているのに長女ちゃんに出来ない」と言う事です。

そして忘れ物がとても多かったのです。
今思えば私の手伝いも足りてなかったのかもしれません。

さすがに2年生くらいになると、次の授業の用意は出来るようになりました。
でも忘れ物は3年生になっても変わりません。
印象的な出来ごとなのですが、翌日落ち葉を学校に持って行かなければならない日がありました。
近所で一緒に落ち葉を拾って袋に持って家に帰りました。

そして翌日の準備をする時の出来ごとです。
夕食を終え、テーブルで左側に座っていた長女にさきほど拾った落ち葉を袋に入れたもものを手渡しました。
「明日忘れないようにね!」と渡して手に受け取りました。
その3秒後、長女はその袋を忘れて部屋に戻りました。

「3秒後」です。「30分後」でも「3分後」でもないのです。

彼女が忘れ物をする瞬間を見てしまいました。

そう、きっと彼女は違う事を考えると他の事は忘れてしまったりわからなくなってしまうのでしょう。

このような出来事を強烈に私に不安を覚えさせた出来ごとはもうひとつあります。
それは朝の事です。
多分2年生くらいだったのでしょうか。
朝、家から30mほど離れた信号の近くに集団登校するための集合場所があります。
7時35分までに集まる事になっているので大抵30分頃家を出発します。

当時我が家は団地の3階に住んでおりましたので、窓からその集合場所が見えます。

娘が出発してから数分したころ突然家に泣きながら帰って来ました。
ちょっとパニック状態です。
よく話をきくと『みんなと集合場所で他の友達を待っていた。自分が信号の色が変わるのを見ている間にみんなが先に出発してしまった いなくなってしまった』と言うのです。

えぇ~と思って外を見ましたが、他の子供の姿は近くにも遠くにも見えないようでした。
すると電話が鳴りました。
道路を挟んで向かいに住んでいた友人から「ちょっと、長女ちゃんがなんかパニックになって家の方に走っていったけど大丈夫?」と心配してくれての電話でした。

そこで事情を話すと「大丈夫だよ、まだ他の子はだれも来てないみたいよ」との事。
少しすると他の子供たちが集まり始めました。

どうやら長女の脳内で何か思いこみ?が起きたようでした。
結局何事もなく学校へは行く事が出来ました。

しかしこの頃私は娘が大丈夫なのかとても不安にもなっていました。
会社の同僚に話すと「僕だって小学生の頃はランドセル忘れて、靴も履かずに学校に登校してしまったこと
あるいよ」なんて慰められたりもしました。

まわりのママ友や学童の先生たちは長女の「のんびり」「ほんわか」したところが大好きで妖精が棲んでるなんて冗談言ってくれたりしましたけど(^_^;)

もしあの時「ADHD」と言う言葉を知っていたら間違いなく病院に連れていったと思います。
ADHDは以下のように紹介されています。

ADHD(注意欠如多動性障害)とはどんな特性ですか。

ADHD(注意欠如多動性障害)は、発達障害の一種でその名の通り不注意さや多動性、衝動性が特徴とされます。

ADHD
例えばこんな特徴があります。

好奇心旺盛。注意が散りやすく忘れ物がが多く片付けができない。
おっとりしている。ぼーっとして話を聞いていないようにみられる。
活発で元気。着席は苦手で落ち着きがない。
行動力がある。衝動性が抑えられず、突発的な行動が多い。
引用:発達障害のある小中高生向け 放課後等デイサービス

半分くらい当てはまりますよね。

19歳になる今でも「部屋が汚い」「一度にいろんな事ができない」「マイペース」「忘れてしまう事が多い」など色々ありますが、芸術を愛し、音楽を愛し、決められた事は一生懸命頑張るし、友人を大切にする女の子です。

多分病院に行ってもADHDではないと言われるか、グレーゾーンだと思います。

部屋だって、1日時間を与えれば片付けられます。次の日には汚れますけど。
性格と病気って本当にわかりにくいところありますよね。

ただ、親は子供がそれが「性格」であれ「病気」であれ、どうしたら本人が気持よく生活していけるか、他の子供たちと気持ちよく生活したり学んでいったり出来るかをお手伝いする事が必要ですよね。

程度によっては他の子と「一緒」とはいかない事もあるかもしれません。

それでも、その子の良い部分を伸ばして、その子のキラキラ光る未来を一緒に模索してあげられると良いですね。
うまくまとめる事が出来ませんでしたが、ADHDと言う病気は外見的にはわからないので親は症状が当てはまれば不安になる。
でも病気かどうかわからないから、出来ない子供を叱ってしまう。
病名がつけばホッとして「病気だから仕方ない」と思えるようになったとこぼす。

でもね、その子が病気かどうかに関わらず私たち親って「出来てあたりまえ」を捨てなくてはいけないのかも。
その子その子の性格やスピードがあるんだもん。
本当に出来なかったら、どうしたら「出来るか」ではなく「どうする事がその子にとって良いか」を考えなくてはいけないのでしょうね。

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